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2017.10.04

コードってなぁに?④「テンションコード」

今回はコードってなぁに?の4回目

今回からテンションコードに入ります。
一応誰でも分かるように書きたいのですが、なかなか難しいですね・・・

今回4回めですが2回目、3回目をまだ読んで無い方はそちらを先に読んで下さい。

テンションコードとは
「根音=Root」、3度、5度、7度、でない付属音のことです。

コードが書いてある楽譜を見るとわかりますが、コードについている数字として1~3回目までに、5度、7度は出てきたと思いますが、その他にも
4、6、9、11、13
などが出てきます。これらをテンションコードと言います。

前回書いたようにこれらの数字はすべて根音からの度数を表しています。
例えば「C」のコードの場合「4」は「4度=4番目」ですから「ファ」の音ということになります。
「6」は「6度=6番目」なので「ラ」、「9」は「レ」、「11」はファ、「13」は「ラ」というようになります。

ん?なんか変ですよね?「6」と「13」って一緒ですし、「4」と「11」も一緒です。なら両方共に「6」や「4」だけでいい気もしますよね。
さらに「9」って「レ」だけど・・・それなら「2」でいいのでは?とも思いますよね。

これらはもっともな意見です。実際に譜面の中でもC6とC13と同じように書かれている譜面も結構あります。アメリカだと「9」は「2」と書くこともあります。
ではなぜ2通り表記があるのでしょうか?
では実際に比べてみるといいでしょう。
例えばCM7(2)とCM7(9)を比べててみます。

コードの構成音は両方共
ドレミソシ
です。

でも表記通り捉えると
CM7(2)は
ドレミソシ
CM7(9)
ドミソシレ
です。「レ」が「2」のときに比べて1オクターブ高いのがわかります。

これを鍵盤で弾いてみるとわかりますが、ドレミソシは濁って聞こえます。
ドレミの音程幅が狭すぎて音がぶつかりあって揺れているのがわかります。
「レ」の音を1オクターブ高い「9」で弾くと音がぶつからず分離して聞こえます。

表記上同じ音名の「6」と「13」、「4」と「11」も同じように「6」だとぶつかるケースだと「13」と書いてあるケースが多いです。
例えば「13」が使われる時は
C7(13)とかですが
「6」が使われる時は
CM7(6)などです。

それぞれを比べると
C7(13)
ド ミ ソ シ♭ ラ

CM7(6)
ド ミ ソ ラ シ
となります。

C7(13)がもしC7(6)だと
ド ミ ソ ラ シ♭
となるので「ラ」と「シ♭」が半音でぶつかることになります。
「ラ」を1オクターブあげることにより半音でぶつかるのを防ぐことができるのです。

理屈で書くとこのようになりますが、実際はC7(6)と書いてあっても弾く側でぶつからないように弾くので問題ないケースが多いです。
あくまでC7(6)と書いてはいけないというよりもC7(13)の方がわかりやすいし、よく使う傾向にあると考える程度でいいと思います。

ところで、テンションには
4、6、9、11、13
などがあると先程書きましたが、他のテンションはないのでしょうか?

以下のようにまとめると理解しやすいです。
1・・・根音なのですでに書いてあるので表記の必要なし
2・・・根音と3度に挟まれることで不安定な和音になるため「9」で表記されることが多い
3・・・基本の3和音に含まれ、すでに表記されているので表記の必要なし
4・・・使用される
5・・・基本の3和音に含まれ、すでに表記されているので表記の必要なし
6・・・使用される
7・・・使用される
8・・・「1」と同じく根音のため表記の必要なし
9・・・使用される
10・・「3」と同じで表記の必要なし
11・・・使用される
12・・「5」と同じで表記の必要なし
13・・・使用される
14・・・「7」と同じで表記の必要なし

となります。

次回はコードの覚え方(実践編)を書いていきたいと思います。

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